「対馬地鶏」は、農林JAS規格に定義されている在来種（38品種）の中の１つです。外貌的な特徴としては、羽毛は褐色で雄の頸部は鮮やかな黄金色を呈しています。また、雄雌ともに鶏独特の肉垂がなく、代わりにあご髭状の羽毛を持つなど、見た目も特徴的です。
特定JASで国に認められた在来種でありながら、卵を良く産み、もちろんお肉も美味しいという有用な形質を持つことが知られています。

美味しい卵をたくさん産む鶏として農家の庭先で飼われたり、鶏肉は来客時の接待料理である郷土料理「いりやき」の素材として珍重されてきました。しかし、安価な外国産の鶏肉などの流通が増え、次第に対馬内での飼育は減り続けました。その結果、長崎県農林技術開発センター畜産研究部門（島原市有明町）とほか一部において、その原種が僅かな羽数のみ遺伝子資源として保持されている状況です。

長崎対馬地どりはレストランやホテルなど、食のプロのために開発された地鶏です。
生産開始するまでに数十回のかけ合わせを試し、その都度試食を繰り返し、「本当に美味しい地鶏」を追求しました。

対馬地鶏が持つ繊細でシルキーな口当たりの肉質に、龍軍鶏ごろうが持つコクを掛け合わせることで、従来の地鶏の概念を覆す柔らかな歯ごたえとジューシーさ、そして奥深い滋味を併せ持つ地鶏ができました。

現在はその味が認められ、首都圏を中心に、ミシュラン3つ星レストランや5つ星ホテルなど、数々の名店で提供されております。

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地鶏には厳格な農林規格（通称、JAS規格）があり、「在来種の血液百分率が50パーセント以上」で、出生の証明ができ、「75日以上の飼育期間」、「28日齢以降平飼い」、「１㎡当たり10羽以下の飼育密度」という飼育条件をクリアしたものを地鶏と呼びます。これら規格を全て満たす必要があり、日本国内で生産される鶏肉の1％程度しか地鶏と呼ばれません。

対馬地鶏は在来種でありながら「よく卵を産む」という珍しい特徴を持っております。この特徴を最大限に活かすために、5年以上の年月をかけて対馬地鶏系の卵の開発に取り組んできました。
現在は対馬地鶏と純国産の赤玉採卵鶏をかけ合わせた新たな地鶏を開発し、その卵を「長崎琥珀」と命名しました。

毎月1回の協議会を発足以来1度も欠かさず開催し、鶏肉および鶏卵の生産、商品開発、流通、販売に関わる議題を協議しております。対馬地鶏の肉用鶏、卵肉兼用鶏の生産にご興味のある方は、ぜひお問い合わせいただき、一度当協議会にご参加ください。